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昭和100年。
懐かしいだけじゃない
“なつい”ってこういうこと

今年は、昭和が始まってからちょうど100年というちょっと特別な年。あの頃の空気とか、レトロな雰囲気って、今でもなんだかんだ人気だったりしますよね。それが昭和のすごいところ。喫茶店、ポスター、テレビの映像、駄菓子屋のにおい。ふと見ると、「あ〜なついな〜」ってなる。あの感じ。
 

今回の展示タイトルは、『昭和なつい展』。そう「懐かしい」じゃなくて、あえての「なつい」。昭和にはない、ちゃんとした言葉ではないかもしれないけど、「なつい」って言葉には、どこかクスッと笑えて、気取ってない親しみがあると思うんです。だからこの展示も、「懐かしさ」を説明しすぎず、見る人それぞれの “なつい”感覚に寄り添うような展示にしたいと思いました。ガチガチの“昭和レトロ”でも、完全な“再現”でもない。だけど確かにあの感じがある。そんな、ふわっとした空間にしたい。忘れかけていたけど、確かにそこにあった時間。思い出というよりも、もはや空気。昭和ど真ん中世代の方も、ちょっとレトロ好きな若い方も、楽しんでもらえるような、そんな展示を3人の作家の作品と共にお届けしました。

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《毛玉商店》さんは、縫わず、編まず、スタンダードな手法にとらわれない。自由なスタイルで作品を生み出す、“野良手芸作家”。手芸といえば、きっちり縫って、丁寧に編んで、というイメージがあるかもしれません。そうした“スタンダード”ではなく、毛糸やモール、ビーズなど異なる素材や技法を組み合わせて制作された作品は、まるで魔法をかけたように繊細な作品が出来上がる。モチーフにしているのは、1970〜1980年代のマスコットやお土産。観光地で売っていた、ちょっとチープで、でも手放せなかったあの子達。あの時代の空気をオマージュしながら、今の感覚で愛着をたっぷり詰め込んだ作品たちは、愛嬌があって、手に取る人の肩の力をふっと抜いてくれます。

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《kirimecco》さんは、1/12スケールの世界に広がる、驚きのリアル。ただの“ミニチュア”ではありません。最新の工法を取り入れ、0.1㎜単位で設計・制作されたパーツの数々は、まさに小さなエンジニアリング。緻密な手仕事と計算された構造で見た人の目を奪うほどのリアルさを表現しています。レトロな喫茶店のクリームソーダやナポリタン、家庭に並ぶご飯シリーズ、懐かしい駄菓子シリーズとジャンルは多彩。どの作品も「湯気が見えそう」と思ってしまう程の臨場感と細部のリアルさ。そのクオリティの高さから、アート展やイベントの出展に加え、ワークショップや講座での制作指導も行い、ミニチュアの面白さや奥深さ、本物そっくりだけど、“本物より愛おしい”。そんなミニチュア世界を多くの人に伝えている。

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《YAKUMO》さんは、幼い頃に親しんだ民話やお伽話の挿絵。庭先や道端で目にした、身近な草花や小さな生きものたち。そんな原風景ともいえる記憶や出会いをもとに、静かに木版画という技法で物語を紡ぎ続けている。機械のような完璧さではなく、手の温度がそのまま紙に染み込んだような色彩。色が紙に滲み、重なり合うことで生まれる独特の深みとやわらかさ。わずかなズレや線の揺らぎさえも、作品の一部として美しく息づいている。どこか懐かしくて、でも新しい。同じモチーフでも少しずつ異なる、木版画の世界。作品一つ一つに物語がひそんでいるようで、見ているものに癒しを与えてくれるようです。

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「昭和って、なんかいいよね」、「なつい〜!」そんな一言が自然とこぼれちゃうような、ゆるっと“なつい”展示。ピンと来る人も、なんとなく雰囲気が好きな人も。やさしい手仕事や、細やかなミニチュア、にじむ版画の中に、たくさん、たっぷり込められた作家が紡ぐ“なつい”世界。知らないはずなのに、なんだか知っている気がする。そんな“なつさ”との出会い。帰る頃には、きっとあなたも言っているはずです。「なんか、なつかったな〜」って。

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毛玉商店

​野良手芸作家

縫わず、編まず、スタンダードな手法にとらわれない野良手芸作家。

1970~80年代のマスコットやお土産物を

オマージュした作品を制作しています。

kirimecco

​ミニチュア作家

1/12サイズのミニチュアを基本として、作品には最新の工法を取り入れ、

0.1mm単位でのエンジニアリングとリアル表現の追求で製作。

主な作品としては、レトロ・洋食・和食・ファストフード・縁日など。

店舗コラボ、イベントやアート展への出展

ワークショップや各種講座での制作指導も行っています。

YAKUMO

木版画作家

幼い頃より親しんだ民話やお伽話の挿絵、身近な動植物などに
インスピレーションを受けた木版画作品を制作。

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